2017年7月13日

【第二部:躍進編】石丸イズム 平成五〜十七年

 技術畑一筋の石丸社長は、不況の時間を有効に活用すべく、モノづくりや鋳物の基礎・応用について、時間をかけて全社員に教育・指導し、技能伝承にご尽力いただきました。

 

 市販の鋳造の教科書ではなく、自身の経験を基にした理論や計算式を組み入れた自作の技術資料を用い、定期的に勉強会を開催し、会社全体の技術レベルの底上げを図ってくれた。それらの資料は現在でも、私を含めた従業員の貴重なノウハウ集として活用されている。

 

 さらに石丸社長は、平成四年(一九九三)、まだ普及したてだったパソコンを早期に導入、業界に先駆けて設計CAD化を推し進められた。いずれも独学で勉強・活用して、事務効率や設計技術力の向上を図られた(第三部技術編参照)

 

 また当時、松下電器産業(現パナソニック)やセイコーエプソンなどの大手メーカーの設計技術者の方々が、わざわざ当社へ自社製品の鋳物化の相談に頻繁に来られていたし、現在でも「石丸さんはお元気か? あの人は私の鋳物の師匠だ」と言ってくださる方も多数いらっしゃる。石丸相談役ご本人は、一級技能士といったいわゆる資格は持っておられないが、国内でも有数の「現代の名工」と言っても過言ではないと思っている。

 

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