【祝辞】石川県知事　谷本 正憲

　オカダ合金株式会社が創業五十年を迎えられましたことを心よりお祝い申し上げます。

　また、平素より県勢発展のため、格別のご理解とご協力を賜り、この機会をお借りして厚くお礼申し上げます。

さて、昭和三十七年(一九六二)、御社が金沢市内でアルミ・銅合金鋳物業を創業されて以来、我が国経済は、オイルショックやバブル経済の崩壊など、めまぐるしい変化にさらされてきました。

このような幾多の困難の中で、御社におかれましては、昭和四十二年にいち早く独自の金型設計による鋳造法を導入し、高品質でありながら多品種・小ロットにも対応可能な鋳造技術を確立され、本県の鋳物業界におけるリーディングカンパニーとして発展してこられました。これもひとえに、創業者である岡田会長をはじめ歴代役員ならびに社員の皆様のご尽力の賜物であり、深く敬意を表する次第であります。

　現在、企業を取り巻く環境は、経済のグローバル化や情報化が一層進展するとともに、リーマンショックからの回復や円高などの情勢に的確に対応しなければならないなど、難しい状況が続いています。

　このような中、岡田社長には、本県経済を牽引する次代の経営人材の育成を図るため本県が開講している「石川経営天書塾」に早い時期から参加いただいており、ケーススタディにより、経営のさまざまな局面における判断能力を養ってこられました。また、リーマンショック後に集中的に開催してきた受注開拓懇談会や技術提案型展示商談会にも積極的に参加されるなど、新たな成長を目指す、そのバイタリティ溢れる御社の取り組みに対し、大変心強く思っている次第であります。

　岡田社長には、創業五十年を一つの節目として、次の百年に向けますます発展を遂げられますことを期待申し上げますとともに、今後とも本県経済の発展のため、より一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

　最後に、オカダ合金株式会社のご健勝と今後ますますのご発展を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。