2017年6月12日

【第二部:躍進編】希望ある百年企業を目指して【代表取締役社長 岡田 等】青春時代 昭和四十~六十一年

 「二代目」、その典型的な立場の下、私がオカダ合金に入社したのは二十六年前、昭和六十一年(一九八六)八月のことだった。

 

 私は三人兄弟の末っ子の二男だったが、兄は障害を持つ身のため、「世襲」のレールは子どものころより敷かれていたような気がする。幼少期の私は体が弱く、どちらかと言えばおとなしく控えめな子どもだったと思う。学生時代は勉強が苦手だったので早くから大学進学を諦め、卒業後は父親(現会長)のすすめに従って神奈川県川崎市にある古河鋳造(現株式会社フルチュー)へ入社した。いわゆる丁稚奉公(でっちぼうこう)的な就職だった。この会社はダイカストという量産鋳造工場で、主にいすゞ自動車向けのエンジン部品等を製作していた。身体百七十センチの私は、これでも他の人に比べ身体が小さく、四百五十トンという社内で一番小さなマシンしか担当させてもらえなかった。四百五十トンというのは型締め能力で、この会社は四百五十〜二千二百トンのマシンを多数有している大手鋳造会社だった。

 

 しかし、古河鋳造は、実に多くの人生経験と勉強の機会を与えてくれた。

 

 初めての寮生活、知り合いのいない都会での生活は、会社の先輩方と毎日のように酒盛りの日々。若いとはいえ、持病のぜんそくを発症し、ひとり闘病する苦しい日々でもあったが、その分、先輩方からは多いにかわいがられた。三年足らずのわずかな在籍期間にもかかわらず、現在でも多くの先輩方と親交を深めさせていただいている。この苦しくも楽しい青春時代は、私の生涯の宝でもあり、諸先輩方には今も感謝しています。

 

オカダ合金ヒストリー

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