2017年7月13日

【述懐】誉れ高き五十周年達成【顧問 寺島 国樹】

五十周年を迎えて

 お客様のお引き立てを感謝するとともに、岡田会長ご夫妻、石丸相談役のご努力、ご尽力と頑張りは大変だったと察せられます。また、現場の従業員も3Kの労働環境の厳しい中、よく頑張ってくれました。

 

 創業以来の五十年間、弊社を取り巻く大きな景気変動や想定外の苦境、難題に見事に耐えてさらなる発展を導かれ、ここにめでたく創業五十周年を達成されたことに心から敬意を表します。そして、私も微力ながら五十周年達成に参加させていただいたことをうれしく、心から感謝申し上げます。

 

 当時、営業面は岡田社長(現会長)が、技術面は石丸専務(現相談役)が担当されていました。社長は元銀行マンから鋳物屋の経営に乗り出され(なぜ鋳物業を選ばれたかは第一部開拓編参照)、天性の人柄と惜しみない世話好きの上、地域のロータリー活動もリードされたその人望は、お客様に大変好感をもたれていました。石丸専務は金型鋳造での技術に関してゼロからの取り組みながら、大変厳しく妥協を許さず自他共に技術の鬼(?)として顧客の信頼を得、また同業他社からも慕われていました。

 

 岡田社長、石丸専務ともに原理、原則に基づいて絶対に背伸びせず、顧客満足度を優先しわずかなポイントでも取り上げ、改善提案型企業をアピールしてきました。時代を読みタイムリーに、いずれも北陸三県では初の試みとなる金型鋳造とVプロセスの導入を図り、さらに金型鋳造では弊社独自設計で低価格金型、多品種小ロット対応でワンストップ化を進め、高品質、低価格の鋳造に磨きをかけられました。また、Vプロセスもその特徴を最大限に生かし、一般自硬性鋳型品と比してハイレベルの鋳肌の美しさと低コスト化等々、自社にあった合理化を推し進めてきました。しかしながら、小物量産対応の発泡プロセスは結果を出せなかったこともありました。

 

 平成二十年(二〇〇八)には熱処理工程を内製化しました。自社受注品の九十%以上は熱処理工程を含んでいましたが、顧客要望の品別温度の対応と歪取りや量的能力等の要素に対応するためには、弊社を取り巻く熱処理業者の状況に大変不安を感じ、私はできるだけ早く内製化を進めるよう進言しました。その製品用途に合わせ、弊社独自のノウハウで最適温対処することによる高品質化の追求と、納期達成度のさらなる改善ができたことで、お客様満足度の向上に大きく貢献できたと考えています。大型受注品のデータセンター用二重床架台を受注できたのはこの設備のおかげでもありました。

 

 

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