2021年2月25日

社員研修(失敗学②)

例によって畑村洋太郎先生の教材を観賞後、議論します。
今回のテーマは「予測できない失敗」 キーワードは「現場・現物・現人」

我々鋳物屋にとって厄介な不良品と言えば、やはり「巣」です。
巣と言っても「微小気泡(ピンホール)」「凝固収縮巣(ヒケ巣)」「介在物(カス嚙み)」 等、 要因がいろいろあります。
今回は、現在現場で苦戦している「ガス欠陥(ブローホール)」について、実験を交え て再研究してみました。

型にアルミ溶湯を流し込む際、上手に注がないと溶湯の乱流が発生し、空気を巻 き込んでしまい、加工 面に孔が空く(巣)現象を我々は「ブローホール」と呼ん でいます。

実際の鋳造ではキャビティ内(鋳型の中)を覗けないので、プラケースと麦酒を 使って仮想実験を試みました。
美味しい生ビールの決め手はあの「泡」ですが、良いアルミ鋳物にはあの泡が天 敵となる、と見立てた訳です。
香ばしい香りの影響もあってか、皆の関心度は高く真剣な目で観察していました。
『静かに早く』という鋳物標語がありますが、その意図するところを伝えられた んじゃないかな?

私自身もあらためて気づいた点もあり、価値ある勉強会になった様に思います。

「創意工夫があってこそ仕事が楽しくなる」でしょう。

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